犬型MMS「KT36D1"吼凛"(ハウリン)」

さて、今回のお題はいまだ根強い人気がある(と思われる)、ケモテック社製犬型MMS「KT36D1"吼凛"(ハウリン)」です。

お迎えするつもりはなかったんだァァァっ!!(cv:肝付兼太)


だけどね、「バトマス」でだいぶ洗脳されちゃったし。
以前、某所で逃した経緯もある。
その上しゃべる猫シリーズで、某猫がしきりに「わんわんお」って語りかけきてたし。
挙げ句の果てには、アキバで50%OFFで売られていた上、それがラス1だったとすれば、ねえ!?

仕方ないよ。
そういう流れなんだ。
人は、流れに乗ればいい。だから、私は彼女をお迎えした!(cv:池田秀一)

<素体状態・フロント>


「バトマス」のインターミッション風ポーズでスタートです。
うちの娘になったということで、例によってリップにガンダムマーカーで紅差してます。
そうしないと口が本当に見えないんだもの。

ちなみに、パーソナルネームは「クドリャフカ」
由来は史上初めて衛星軌道を回った動物から。
本来、この名前は誤用なんだけど、大人の都合によりあえてこちらを採用。
ついでにいうと、「わふー」とは関係ない(キリッ

閑話休題。

使用素体はMMS1st素体。
部分的に素肌を思わせるカラーリングが特徴。
とはいえ、極端に扇情的というわけでもなく、どちらかというとスポーティで、清潔なスタイルでまとめられています。

素体の基本仕様は先発のアーンヴァルや、ストラーフと共通ですが、キャラクターデザインに合わせるため、胴・スネ部のジョイント部分が短めになっているのが特徴。
しかし、劇的に身長が異なるってわけではなく、言われなきゃ気づかない位の差なので、あまり気にしなくてOK。
「ん?背が低い?」
程度の認識です。


<素体状態・フェイス>


非常にマンガチックな、複雑な曲面形状を持つ髪の毛と、大きなアイプリントが特徴的なフェイスです。
既発のシリーズと比較しても、かなり特徴ある顔つきのため、好みが分かれそう……。
ただし、馴染んでしまえば、とてつもなく可愛らしいですぞ。


ともすれば金型がユルユルなんじゃねーかとか、目が溶けてんじゃねーかとか、そんな感想が聞こえそうですが、これがデフォルト。
(上の感想はまさに購入前の僕の感想だ!)
よくよく見れば、2次元のウソが多めな(?)BLADE氏の画風をよくぞここまで落とし込んだと、コナミはもっと褒められるべき。
初期シリーズのため、表情替えフェイスは付属しないものの、忠犬を彷彿とさせる凛とした表情は非常に頼もしく、時に愛らしい。

<素体状態・武装>

パッケージに描かれているボディアーマーの他に、素体状態用の武装が2種付属(それぞれ2つずつセット)。


ロッド「十手」、リングブレード(?)「棘輪(きょくりん)」。
「棘輪」はそのまま犬の首輪がモチーフみたいですね。
「十手」は……、犬→警察犬→ゴヨーダ!ってことでしょうか。
とはいえ、メインとなるボディアーマーの印象が強すぎて、イマイチ印象が薄いのが玉にキズ。


ブンッ!
ちょっと特撮じみたことをしてみたり。

<ボディアーマー>

パッケージでも印象的なボディアーマーは、以下の内容で構成。



1.ヘッドアーマー「頭甲"咆皇"(とうこう・ほうおう)」

2.ボディアーマー「胸甲"心守"(きょうこう・しんじゅ)」

3.アームアーマー「腕甲"万武"(わんこう・ばんぶ)」

4.ナックルアーマー「手甲"拳狼"(しゅこう・けんろう)」

5.レッグアーマー「脚甲"狗駆"(きゃっこう・くく)」

6.テールスタビライザー「KT36D1ドッグテイル」

抹茶色をベースに、曲面を多用し、ストライプが縦横にうねるデザインが特徴ですな。
ちなみに、撮影に際して、アーマー各部のモールドはスミイレしてあります。
ぐっと引き締まるので、オススメの定番工作。
ガンダムマーカーの、スミ入れペンさえ有ればできるので、簡単です。

<武装状態・フロント>


上半身にボリュームが集中した、逆三角形のスタイルが、マッチョで攻撃的なイメージ。
機体コンセプトの「全距離強襲型」に沿った、良いデザイン。

上半身に重心が集まる上、足首周りがあまり良く動かないものの、素立ちであれば、ちゃんと自立できます。

造形的には、肩〜腕など、連続性のある装甲等、BLADE氏の意図したであろうラインが上手く立体に落とし込まれているのではないでしょうか。
ただし、胸部〜肩口に至るストライプがうまくつながらなかったのが惜しい!!
それ以外は犬的なモチーフを随所に匂わせつつ、立体映えのするいい造形ではなかろうかと思います。

<武装状態・リア>


上半身をすっぽり覆うボディーアーマーとは対照的に、レッグアーマーは膝の関節がフリーになる作り。
かつ、腰回りは装甲化されないため、素体の可動範囲がほぼ生かされることになります。
しっぽが実に可愛いですな。
破損防止のためか、しっぽのジョイントはかなりゆるめ。
気がついたらポロリしてます。

<武装状態・アクション>


腰〜膝の可動範囲は素体そのままのため良好なものの、足首の可動範囲が狭く、接地性は劣悪。
また、上半身が極端に重くなる為、バランス取りには骨を折る事になります。
(大ボリュームの髪の毛と、ヘッドアーマーはいずれもムクのPVCで構成されているため、重い!)
自立は諦めてスタンドを使ったほうがヨサゲ。

上半身は素体本来の腕を外し、その上から直接アーマーを着込んでいるため、実際の可動範囲はあまり広くありません。
(元々、アーマー全体が軟質素材で構成されている設定なのかしら?)
(あるいは、ジャバラ的接続により、各アーマーが連動する意図があった?)
(コンマイと、BLADEパパンに、紳士パワーと、妄想力を試されている気がしてならない)

また、手首は、親指部が若干可動しますが、それ以外は殆ど無可動。
その上、武装を握れないため、クローとしての用途以外には使えません。
そのため、武装状態では大ぶりなアクションが関の山。
しかし、動かないとはいえ、接続はボールジョイントなので、ひねりの利いたポーズを取らせることは可能です。
このへんはユーザーの腕の見せ所。
(予算に都合がつくなら、他機種の武装手首を流用するのも手ですね)
(デザインがキメラ状態になりますが……)

<武装状態・追加武装>


姉妹機である「マオチャオ」が格闘戦特化機であるのに対して、本機は砲戦を交えたオールラウンダー機。
武装状態用に、骨をモチーフにしたバズーカ「吠莱壱式(ほうらいいちしき)」が付属します。
(パッと見、オラタンライデンのバズーカにそっくりとか思ったのはナイショ)
マガジンが着脱出来たり、砲口部分にタンポ印刷でロゴがプリントされているなど、意外と芸細です。


腕部のジョイントに直接マウントすることで運用。
ハウリン本体に匹敵するサイズのため、オーバーウェイトもいいところです。
ちなみに、腕部のジョイントは汎用ジョイントなので、他の武装をマウントすることも可能です。


一応、重心位置に気をつければぎりぎり自立可能。

<プチマスィーンズ>


本機の武装はオールラウンダーとはいえ、単発武器中心のため、隙が生じやすい性質があります。
それをフォローするためか、戦闘支援ユニット「プチマスィーンズ」が5機付属します。
ハウリン本体に比べて、格段に小さいものの、タンポ印刷でナンバリングもされています。
とはいえ、武装がセットは4機のみセット。
残りの1機は……


ハウリン本体の背面にマウントされます。
おそらく、稼働中の4機に対するコマンダーポジションなのでしょう。
あるいは、ハウリン本体のサポートAIってところかな。
「プチマスィーンズ」も個々にパーツをばらして組み替えができるので、小型ロボをでっち上げても面白いかもしれません。

<総評>

シリーズ初期の機体のため、最近の機体に比べると、型落ちな古参機、あるいはロートルな印象は否めません。
ボーナスパーツがないため、表情バリエーションに乏しく、素体の造形も本来のデザインバランスにマッチしているとは言いがたいです。
現行最新型のMMS3rd素体(small)を採用していれば、また違った印象を持ったかもしれませんがね。
同様に、武装状態での重心バランスの悪さや、腕部の可動範囲の狭さは、アクションフィギュアとしては致命的。

ただ、BLADE氏の描くキャラクターのファンや、そもそも犬好きなマスターさんには是非オススメ。
武装神姫シリーズの第2弾を飾り、支えただけのことはあります。
(特に、単に「カッコイイだけが武装神姫シリーズの売りじゃない」ってことを立証したことは大きい)
これらの欠点を補えるだけのパワーがあります。多分。
特に、武装状態での可愛らしさは今でも異常。反則級。

むしろ、僕にオススメ。非常に可愛いのです。

「バトマス」でも、根強いファンが付いているため、まだまだ現役だって設定だったし。
これからももっともっと、モフモフしたいお!


犬型ハウリン……、もっと早くにお迎えすべきだった!!(cv:雷電@MGS3)

以上、犬型MMS「ハウリン」でした。

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